建築・インテリア業界人向けの現代アートセミナーへ

昨日は新宿にあるアートギャラリー「フジギャラリー新宿」で行われたアートセミナーに行ってきました。
イギリスに精通している、私がとても尊敬するインテリアデザイナー飯沼朋子氏が講師です。

フジギャラリー新宿

国内外のアート・ギャラリー業界の実情から、飯沼さんが足を運んだイギリスのアートフェアの情報まで盛りだくさん。

特にイギリスのアートフェアについては初めて聞くことばかりで勉強になりました!

ちなみにアートフェアというのは、たくさんのギャラリーが一同に集まってアート作品を展示販売するイベントのことです。

イギリスインテリア

 

イギリスで毎年開催されるアートフェアは主なもので4つあります。

・FRIEZE⇒世界中の名門ギャラリーが集まるコレクター向けフェア。草間弥生級の現代アートがずらり。
・Frieze Masters⇒ボッティチェリなど昔の作品を扱うフェア
・PAD London⇒ピカソ、シャガールなどの有名画家作品から、現代アート、工芸品のような家具まで扱うインテリアデザイナーに人気のフェア
・Affordable Art Fair⇒1万ドル(約100万円)以下のアートを扱うフェア。買いやすい価格帯。

 

特に「PAD London」は絵画だけでなく家具も展示されており、現地のインテリアデザイナーにも人気だそう。毎年10月に開催されているので、近いうちにぜひ行ってみたい!
PAD LONDON

(PAD LONDON HPよりPAD LONDON 2019 – EXHIBITORS )

 

さらに”①コレクションするアート”と、”②空間に飾って楽しむアート”の話も。
①いわゆるコレクターと言われる人たちが、主に値上がりを期待してアートを売買するもの。資産としてのアート。

②は好きだなぁと思うアートを空間に飾って楽しむこと。
私が提案しているアートは②に該当します。

日本では世界に比べて、①②ともに市場がとても小さい。

そして特に②の
「なぜ日本ではアートを飾って楽しむ人が少ないのか?」という課題についての討議もありました。

私も日々アート提案をして痛感しているのですが
「アートを飾りたい」と思う人が日本は圧倒的に少ない。家に絵を飾って楽しむという発想自体がそもそもないのが普通なのです。

インテリアコーディネーターやデザイナーなどプロの人でさえ、壁に絵を飾る方法さえ知らない人が多いのです。

 

昔は床の間に掛け軸をかけて楽しむ文化がありましたが、床の間がほとんど無くなった現代では「壁に何も飾らない」人が大半。

おしゃれな壁紙やタイルなどの建材で壁を貼り変えることは増えていますが、アートを飾る人はごく一部です。

イギリスのギャラリー

イギリスでは、どんなに小さな家でも、お金持ちでなくても、家の壁に必ずアートを飾っています。
値段が高い作品ではなくても、ビンテージのポスターとか、お気に入りの写真を額装したり…とか「とにかく壁に自分らしい何かを飾って楽しむ」が当たり前の文化。

飯沼さんがおっしゃっていましたが
「アートは付け替えが可能だから引越しても飾れるけれど、壁紙やタイルは一度貼って剥がしたらゴミになってしまいます。アートは究極にエコなんです

まさにそうなのです!

もっと「壁にアートを飾って楽しむ」という選択肢を増やして、日本の住環境を豊かにしていきたいと改めて思いました。

それには我々インテリアコーディネーターやデザイナーがもっと頑張らなければ。


「山口さん頑張って、期待してるわよ!」

そう飯沼さんに声をかけて頂き、2020年に向けて改めて身が引き締まりました。

フジギャラリー新宿セミナー

右:フジギャラリー新宿・Adeline Furnitureの原田愛さん
中央:今回講師のインテリアデザイナー飯沼朋子さん
左:私

 

飯沼さんには来年1月のドイツ・イギリス展示会ツアーでもお世話になります。
とても勉強になる貴重なセミナー、ありがとうございました!


【東京のインテリアコーディネーター山口恵実】
アート・インテリア・建築・海外・コーディネート事例を発信しているブログです。

◎ブログランキングに参加中◎
ボタン/リンクを押すとランキングが上がる仕組みです。
↓↓1日1回応援にポチッと宜しくお願いします!

人気ブログランキングへ