東京都庭園美術館@白金台 – アールデコの建築

最近古い洋館巡りにハマっています。
明治~昭和初期に造られた、皇族・豪商・外国人向けに造られた邸宅や別荘。
現代の建築ではなかなか見られないような、一級品の素材や技術を見ることができます。

和洋折衷で日本らしさが入っているのも好きなポイント。
先月は長崎のクラシックホテルや異人館巡りをし、先週は鎌倉の洋館巡りをしてきました。鎌倉洋館巡り

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*今日は東京の白金台にある「東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」へ。
予想以上の素晴らしさに、興奮して鼻血が出そうになりました。

インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

 

 

東京都庭園美術館」は1933年に皇族朝香宮(あさかのみや)家のために造られた邸宅です。
目黒駅と白金台駅の間に位置しています。

フランスの巨匠装飾デザイナー、アンリ・ラパンが設計デザインした建物で「アール・デコの美術品」と称される美しい建物です。

外観は結構シンプルな鉄筋コンクリートの建物。

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中に入るとその美しさに目を見張ります。
ちなみにその美しさとは、
ベルサイユ宮殿のように豪華ゴテゴテ装飾過剰という感じではなく、あくまで控えめ上品に。そして遊び心が溢れる空間です。

 

建物に入って真っ先に目に入る、モザイクタイルの床。インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

 

大客室の隣の次間(つぎのま)には白磁の噴水。
巨大なアイスクリームのよう。インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

 

大客室の天井は装飾も照明も凝ってます。
堅苦しい感じではなく、全体的に”楽しい雰囲気”です。インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

 

廊下や階段の装飾。
上下右左…どこを見ても、美しい!!!インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

 

皇族の邸宅なので「どんなに堅苦しい雰囲気なのだろうか」と思っていましたが、実際はとても親しみやすく、遊び心溢れる空間でした。
良い意味で期待を裏切られました。

気になったポイントを3つご紹介したいと思います。

 

*

一体何種類あるの!?大理石のマントルピース

驚くのは、建物全体でものすごい種類の大理石が使われていること。その数35種類。

ヨーロッパから運んだ大理石、国産の大理石
色も模様も様々な大理石がたくさんの場所で使われていました。

最も目に入ったのがマントルピース。

こちらは大食堂のマントルピース↓ 重厚感があります。
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ほぼすべての部屋にマントルピースがあるのですが、使われている大理石が全部異なります。

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マントルピースのショールームでございます。

ってぐらいあります。

装飾がシンプルだからこそ、大理石の迫力がありました。

 

 

暖房器具は美しく隠す

最も感動したのが、ラジエーターレジスター(暖房器具カバー)です。

素敵なお部屋でもクーラーや暖房器具が丸見えだったら台無し。

必要だけれど見せたくない。
だから美しく隠します。

ご覧ください、この芸術品。中には暖房器具が入っています↓インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

 

大食堂は、インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

魚模様のカバー↓インテリアデザインStudio del Sol東京都庭園美術館レポート

隠れミッキー探しみたいに、カバー探しが楽しい。(写真はごく一部です)

暖房器具カバーだけで個展が開催できます。

ってぐらいあります。

 

 

床材のバリエーションは何十種類

最後に床の紹介です。

ご家族全員の寝室、居間、書斎、バルコニー…等たくさんのお部屋がありますが、木材、大理石、タイル…様々な素材が床に使われていました。

木材だけでもケヤキ、黒檀、カリン、ローズウッド、カーリーメープル…
なんと貼り方も組み合わせも全て異なります。

さながら床材のショールームのよう。

一部ですが、どうぞご覧ください。

床材ご検討の際は、まずこちらへ

ってぐらいあります。

 

タイルも可愛い。

 

大理石のモダンな空間は「温室」です。
床は人造大理石、壁は天然大理石ですが、素材の違いがほどんと分からない見事な職人技。

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とにかく床も壁も天井も
マントルピースも暖房器具カバーも
いろんなバリエーションがあります。

超楽しい!!

 

これらを見て私がふと思い出したのが、
フィンランドの巨匠建築家アルヴァ・アアルトの「夏の家」です。

別荘…いわゆる実験住宅だったのですが、ここには面白い「中庭」があります。
50種類もの煉瓦やタイルが様々なパターンで床・壁に貼られているのです。
アアルトがパターンの実験をして、建築デザインに活かしていたようです。

アアルト

www.alvaraalto.fiより)

 

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の様々なパターンをみて、まるで朝香宮ご夫妻が巨匠アンリ・ラパンと様々な造形を試みて、楽しんでいるように思えました。

いろいろ取り入れて、試して、楽しんでいたんだろうな!

(…総工費は一体いくらかかったんだろうか…というヤボな質問はここでは致しません。笑)

ワクワク感と親しみやすさが詰まった、そんな魅力的な空間です。

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東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」の建築公開は2019年9月23日まで開催しています。
この期間中は写真撮影も可能。
建築やインテリアデザインに興味がある方はぜひぜひご覧になってみてください。

 

行きたいけれど行けない方には、こちらの本がおすすめ↓↓
「日本の最も美しい名建築」
「旧朝香宮邸のアール・デコ」

特に「旧朝香宮邸のアール・デコ」には、美術館の見所や説明がたくさん載っています。

amazonで取り扱いがなく、ミュージアムショップのみで購入可能です。私も購入して早速読み込みましたよ~。
旧朝香宮邸のアール・デコ(ミュージアムオンラインショップ)

 

東京都庭園美術館のスマホアプリもあり、写真や説明が詳しく載っています↓
東京都庭園美術館スマホアプリ

 

想像以上に楽しく、学び多き一日になりました。

めちゃくちゃ楽しかった!!

今日は人が多くてゆっくり見られない部分もあったので、また再訪したいと思います。

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