藤田嗣治とアイリーン・グレイ、二人の巨匠に思いを馳せた週末

東京都美術館で開催している藤田嗣治展に行ってきました。
人気の展覧会は終わりの時期に見に行くと長蛇の列で見られないことが多いため、今回は早めに。
7月31日から10月8日まで開催しています。
藤田嗣治展

藤田嗣治(つぐはる)=レオナール・フジタは、1910年代~フランスで活躍した画家です。

芸大にいた20代のころから、81才の亡くなる晩年まで多数の作品が展示されています。
年代によって作風が全く異なり、その変化を見るのがとても面白かったです。
こんなにも一人の画家から多彩な作品が生み出されるなんて!
そしてなんとも美しい作品の数々…。オーディオを聞きながらじっくり見入ってしまいました。

おかっぱ頭・丸眼鏡・ちょび髭という一度見たら忘れられない風貌は、100年前のヨーロッパではさぞ目出ったことでしょう。まるで自らアートのよう。

とにかく素晴らしい作品、面白い展覧会でした。ご興味ある方はぜひ10月8日までに行ってみてくださいね!

 

藤田嗣治展からの…不遇の女性インテリアデザイナー、アイリーン・グレイに思いを馳せる

藤田嗣治展で目にとまったのが、1922年作「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」という作品。
裕福な美しい夫人が、寝椅子に横たわっている作品です。
説明には「パリの社交界で注目された裕福な夫人。人気インテリアデザイナーのアイリーン・グレイがデザインした家に住んでいた」とありました。

あっ、アイリーン・グレイだ!と思い、家に帰って早速2本の映画を見ました。


アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー(字幕版)

 


ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(字幕版)

去年公開された映画です。amazonビデオで視聴可能になっていました。

藤田嗣治とほぼ同時期にフランスで活躍していたインテリアデザイナーです。
才能に恵まれ、革新的なデザインや建築を残しながらも、男性優位な社会の中で名声を奪われ歴史から消し去られてしまった不遇な女性。
彼女が作った建築は、ル・コルビュジエが建築したものだと長年信じられ、コルビュジエ自信も一切訂正しなかったそうです。
亡くなった際コルビュジエは国葬され、アイリーン・グレイは共同墓地に入るという格差。
才能があったがために、嫉妬されて歴史から消されてしまう…そんな彼女の人生を追った映画です。

ただ2009年に行われたオークションで、彼女がデザインした椅子が約28億円という高値で落札され再注目が始まっています。
近年アイリーン・グレイの研究が進み、再評価しなおそうという動きが高まっているそう。

映画では、素晴らしい家具や建築の数々を見ることができます!
「あっ、見たことある!」という家具も出てくるかもしれません。
ぜひ暑い日に室内で涼みながら観てくださいね~!!

 

藤田嗣治にはじまり、アイリーン・グレイに思いを馳せ、最近明るみにでた医大入試の女子一律減点のニュースに絶句し…。
芸術を楽しみつつも、なんだか100年たっても社会ってあんま変わってないんだなぁという複雑な気持ちにもなった週末でした。

  <アートxインテリアコーディネート山口恵実のブログ>

       

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