栃木県の板室温泉にあるアートと保養の宿『大黒屋』に1泊してきました。
次は3泊くらいしたい…と思えるほど、居心地の良い宿でした。
毎年4月3週目~4週目にかけて満開になるのだそう。
桜とこいのぼりを同じタイミングに見たのは始めてです。
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アートが世界のトレンドになり、
”アート”を街おこしのキーワードにしている都市や宿が近年増えてきましたね。
成功例もあれば、まだまだなところもあります。
故郷の栃木に「アートと保養の宿」…どんなところなんだろう?
期待に胸を膨らませていってきました。
早速館内にはこんな掲示が。
対象になるお客様は。明確でございます!
アートをコンセプトに掲げているだけあって、宿のお庭にも室内にもたくさんのアートが飾られています。
厨房にもアートを飾っているそうです。
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アートが心や精神面に良い効果をもたらす。
従業員も常に美しいアートに触れてほしい、そんな宿の思いが感じられます。
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宿には菅木志雄(すがきしお)さんという作家のアート作品がたくさん飾られています。
大黒屋は400年以上続く温泉宿ですが、
現16代目の社長が菅木さんの作品や考え方に感銘を受け、30年前(ちょうどバブルの終焉頃)からアートをコンセプトにし始めたそうです。
それ以来菅木さんはじめ多くの作家とコラボレーションしてたくさんのアートを飾っています。
宿の方がお話してくださったのですが、
アートを宿のコンセプトに掲げてアート作品を買い始めた当初は、社長は周りから変人扱いされるし、銀行には融資を渋られるし、従業員は辞めていくし大変だったそう。
それが徐々に実って、
今ではリピーターのお客さんが増え業界で注目される温泉宿になっています。
社長も講演会などで活躍されていて、全国の銀行にも注目されているんだそう(成功方法を知りたいとねw)
そして購入したアートも3倍以上に値上がりしている…すごいな。
時代を先読みする社長の先見の明
そしておもてなしを尽くす従業員の方々の成果なのでしょう。
とても面白い、興味深い宿です!
私が泊まったのは”竹の館”
お部屋はこんな雰囲気です。
床暖房が気持ちよくて、床にゴロゴロしていました。
窓からは見事な景色!
四季折々の景色を窓から楽しめる…日本の良さですね。
GWは新緑がとっても美しいでしょう。
大黒屋はアートの他にも
きめ細やかなおもてなしで居心地が良かったです。
例えば
季節のお花と花瓶で「お部屋に好きに生けてください」というコーナーがあったり↓
文化的、美的なことを、ちょっとしたアクティビティ感覚で楽しめる。
景色を眺めながら外でお茶を飲む時間はサイコーです。
(まるで長年連れ添った老夫婦)
図書スペースやギャラリー
ピアノのあるオープンスペース
そして温泉
ゆっくり過ごせる空間です。
「連泊するお客様が多い」と伺いましたが、確かにこりゃ連泊したくなるな。
シリーズ物の本を持ち込んで、次回は3泊くらいしようと思いました。
アートにふれてゆっくり過ごしたい方
栃木の自然にふれたい方
おすすめです。