前回に引き続き熱海のキュレーションホテル「桃山雅苑」についてご紹介します。
今日は客室のインテリアです。
桃山雅苑には4種類の客室があります。
「能の部屋」「茶室」「水の神様」「山の神様」
各部屋異なるインテリアデザイナーが担当し、個性的なインテリアを楽しむことができます。
「水の神様」「山の神様」は、イギリスの超セレブインテリアデザイナーであるSusie Rumbold氏とDaniel Hopwood氏がそれぞれデザインしています。
Daniel Hopwood氏は英国BBCの人気テレビ番組「The Great Interior Design Challenge」に出演しているため、ご存じの方もいらっしゃることでしょう。
どちらも素晴らしいお部屋でした。
※お部屋は見せていただいたのですが他の宿泊者がいたため写真撮影はできませんでした。どんなお部屋か知りたい方はこちらの記事をご覧ください⇒BABID キュレーションホテル第3号 熱海 桃山雅苑
今日は私が宿泊した「能の部屋 NOU」についてご紹介します
能の部屋は、長年イギリスのインテリアデザイン界で活躍されてきた澤山乃莉子氏がデザインしました。
客室は64㎡と広々としています。
まずお部屋に入って真っ先に目に入る、迫力のアート&ソファコーナー↓

ソファ裏の大きなテンペラアートは柿沼宏樹氏作(近くで見ると結構シュールな絵です)。
ソファとチェアはインテリアデザイナーの澤山乃莉子氏がデザインしたものです。
座り心地抜群でした。そして張地が華やかですね!

「ソファの裏にアート」そして「ソファの両サイドにサイドテーブル&テーブルランプを左右対称に」
この組み合わせが西洋の家具配置の基本です。
完全に左右対称。堂々としていますよね。

ソファ横の大きなテーブルランプ2つはイギリスから取り寄せたもの。
そして絵の左右についている壁付照明は鉄の造形作家の上野玄起氏が制作したものです。
この壁付照明はデザインもかっこいいし光も柔らかで、個人的にとても好きでした(ぜひ市販してほしい)

ソファの正面にはベッドがあります。
ベッドの背面には着物の帯アート。

帯を棒にぐるぐるっと巻き付けているだけですが、とても華やかで存在感抜群でした。面白い帯の使い方!
そして月の形をしたランプもかっこいいですね。

このお部屋は所々に「黒色」を使っています。
テーブルランプの土台や家具の脚、帯の一部など。
効果的な黒色が空間を引き締めていました。
色の使い方も参考になりますね。
窓には障子と遮光ロールスクリーンがついていました。
ロールスクリーンで光の量を調整できとても便利。

客室の床は全面「和紙畳(わしだたみ)」です。
肌触り・踏み心地が良く、清潔感もありました。
私も以前和室のリフォームプロジェクトで和紙畳を使用したことがあります。
「畳だから純和風のインテリア」なんて決めつけずに、洋の家具にも畳は良く似合います。
このような和洋折衷のインテリアは個人的にも大好きですし、これからぜひ極めていきたい分野です。

最後にお手洗いの手洗いスペース。
壁には岐阜県産の多治見タイルが貼られ、滋賀県の信楽焼の洗面ボウルが配置されていました。
渋くてかっこいい組み合わせです。

和洋が融合した、力強く個性的な客室のインテリアでした。
写真をご覧いただいて、「インテリアのすごさに圧倒されそう」と思われるかもしれませんが、実際はとってもゆったりリラックスして過ごすことができました。
だいたいホテルに泊まると私は眠りが非常に浅くなるのですが、ここでは珍しく爆睡。
自然素材に囲まれて、空気がキレイで気持ち良かったです。
憧れの桃山雅苑@熱海への宿泊。
「もっとインテリアを深めたい」という思いが沸々と湧き上がる、刺激を受けた1泊2日の旅でした。