オリンピックや増大するインバウンドのために、東京では2020年に多くのホテルが新規オープンや大改修を行いました。
コロナ禍により厳しい船出となっていますが、逆に言えば観光客でごったがえしていない今だからこそ、インテリアをゆっくりと堪能することができます。
今日は2020年9月に皇居の近くにオープンしたフォーシーズンズホテル東京大手町をご紹介。
39階のロビー階につながるコンテンポラリーフレンチレストラン「エスト(est)」を利用してきました。
さすがフォーシーズンズと思える素晴らしい内装でした。
グレージュを多用したエレガントでラグジュアリーな内装は、女性でお好きな方多いと思います。

レストラン「エスト(est)」はインテリアの観点では「異素材の組み合わせ」が印象的でした。
木・石・タイル・レザー・メタル・ガラス・布…ひとつの家具や壁面に複数の素材を組み合わせており、豊かでリッチな空間を演出しています。


椅子のパイピング(縁取り)やアームのレザーの組み合わせも参考になります。
もちろん、ところどころ日本的な演出も忘れていません。
壁面には桜のレザーパネルアート。

花がレザーで立体的につくられています。これはさすが一流ホテルの演出ですね。手間がかかっています。
他にもショーケースのガラス面に唐草模様が印刷されていたり金箔が使われたり、青海波など和文様が散りばめらていたり、さりげなく和を演出するアイテムが使われています。

レストランまでのアプローチもさすがのインテリア。
非日常のワクワク感&緊張感が高まります。左右どこを見ても楽しかったです。
ただですね、インテリアが素晴らしかった半面、お料理は・・・
詳しいことは書きませんが「インテリアを楽しむ」にお金かける割り切った気持ちで行かれるのがよろしいかと。
ロビーはこんな雰囲気です。
カーテンが空間を緩やかに仕切ります。柔らかさとエレガントさを演出していました。


何時間でもこもりたくなる空間
最後は39階ロビー階にあるお手洗い。
壁面ミラーに躍る白い四角。 LED照明の効果で艶やかなタイル壁面に反射して綺麗でした。

最近オープンしている高級ホテルは、全体的にグレージュベースのエレガントな内装が多いのですが、その中でもフォーシーズンズは異素材の組み合わせ方が卓越していて、とても参考になりました。
私もいつか個人邸でこんなインテリアを作ってみたいです。
フォーシーズンズホテル東京大手町