昨日鎌倉に行ってきました。
GW中の鶴岡八幡宮は人・人・人!
(そういえば東京駅の近くに「人人人(れんれんれん)」って中華料理屋さんがあります)
鶴岡八幡宮にきた理由は…こちらのミュージアムに行くため↓
【鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム】
このミュージアム、まだ知らない方多いと思います。
なぜなら来月オープンだから。
もともとは「神奈川県立近代美術館」として、1951年にOPENし2016年に閉館しました。
2年間の改修工事を経て、6月8日に新しい美術館となって再Openする予定なんです!
4月20日~5月6日に建築公開(改修工事の模様を伝えるマニアックな展示)がやっており行ってきました。
(当日の朝に展示会を見つけて、ギリギリセーフで行くという。笑)
旧・神奈川県立近代美術館は、戦後間もない1951年に建築家・坂倉準三によって設計されました。
坂倉準三は、世界的に有名な巨匠建築家ル・コルビュジエに師事した日本を代表する建築家。
この建物は「日本の近代建築20選」にも選ばれているとても価値のある建築です。
2016年の閉館後は
「建物が取り壊されるのでは?」
「大切な近代建築を失うのか!」
と心配の声も上がったようですが、2年かけて修復してリニューアルオープンしました。
この建物は1951年に完成したあとに、1969年、1991年と20年毎に改修していますが、今回はかなり大規模な改修となりました。
耐震性を考えて床壁天井を取り外して補強、バリアフリー化(エレベーターの設置など)、古くなった部材の交換などをしたようです。
一見きれいに見えても、塗装を剥がしたら壁にすごい亀裂がはいっていたり、鉄骨がさびていたり…建物も老いていくんですよね。
後世に残したい大切な文化財、
建築家や戦後の人々の思いが込められた建築。
一言で「改修」と言っても、とてつもない労力とお金と検証が必要です。
建築家の意図や当時の趣を大切にしつつ、いかに最先端の技術を使って長く保全していくか。
そのバランスが難しい。
そもそも当時の技術でそっくりそのまま復元するなんて不可能だし。
かといって新技術で当時の良さを失ってはいけないし。
昔に忠実にし過ぎて、膨大なお金がかかってしまったり、地震や火災で壊れてしまったら本末転倒だし。
そんな修復の難しさと努力の経緯をとても分かりやすく展示していました。
一見派手に見える柱横の赤色とトイレの黄色い扉。色も完成当時のものをできる限り再現したそう↓
大谷石の壁。石がもろくなっていたので、今回の修復で新しいものに変えました。
大谷石は私の故郷宇都宮で採掘される石なんです。採掘場が楽しいので、ぜひ一度行ってみてください↓
建物を見ながら、展示を見ながら…
旧・神奈川県立近代美術館の修復は、
とても合理的で、美しいものだなと思いました。
おそらく真っ白な壁が変色したり、部材が劣化して、また数十年後に改修が必要になると思います。
そしたらまたその時代の技術と思いを込めて、修復して大切に育てていけばいいんだと思います。
文化財の修復って本当に難しい。
特に古さに価値がある建物であればあるこそ。
火災で焼失したパリのノートルダム寺院の修復も、おそらくこれから技術・時間・お金…いろんな面で折り合っていくんだろ思います。
後世の人がこれからも安全に楽しめるように、順調に修復が進むことを心から願っています!
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