コロナ禍になってから美術館に行く機会が増えました。
最近行った美術館は、
千葉にあるDIC川村記念美術館、日本橋のアーティゾン美術館、江東区にある東京都現代美術館、竹橋にある東京国立近代美術館など…今まであまり足を運ばなかった場所に足しげく通うようになりました。
毎回美術館に行くと人の多さに驚きます。
みなさん熱心に作品を見ていますよね!!若い方も多いです。
そして同時にいつも思うのが、「この中でどれだけの人が家にアートを飾っているのだろうか?」ということ。
美術館は混雑している一方でアートギャラリーはいつもスカスカ。
絵やアートは「美術館で楽しむもの」という考えがまだまだ強いのかなと思います。
…これに関連して、最近読んで面白かった本を一冊ご紹介。
美術展の不都合な真実 (新潮新書) amazon
美術館の人気企画展はディズニーランド並みの長蛇の列になりますが、それって実は新聞社やテレビ局が仕掛けてるんだよ……国立美術館といっても結局日本では貸会場的な役割になってしまってるよね……という話です。
「あ~確かになるほど」と思うことが多く、さらっと読めて面白いですので、ご興味ある方はぜひ読んでみてください。
さて秋は都内の各地でアートイベントも開かれています。
先週は目黒のホテル雅叙園東京で開かれていた「TAGBOAT×百段階段 展」に行ってきました。(※2020年10/11に終了)
ホテル雅叙園にはひとつだけ古い木造建築が残っています。
それが「百段階段」。
なぜ「百段階段」と呼ばれるかというと、
7つの宴会場を99段の長い階段が繋いでいるからです。こんな感じ↓
階段も宴会場も、趣向を凝らした豪華絢爛な内装が広がっており、昔は「昭和の竜宮城」と呼ばれていたそう。
確かに竜宮城のような異次元的な豪華さです。
そしてこの空間に、現代アート通販のTAGBOATが選んだ30名の若手アーティストの作品が展示・販売されていました。
個性的な建築とアートのぶつかりあい
例えばこちらのお部屋は螺鈿(らでん)細工の内装が見事でしたが、こんな現代アートが展示されていました。
インパクト大!
こちらの部屋は彩色木彫と日本画で全面囲まれた和製バロック的な絢爛豪華な内装です↓
(内装の方が個性的過ぎて、展示アートが飲まれてる気がする…)
ちなみに↑ここに展示されいた円形のグラデーションは石川美奈子氏の作品です。
彼女の作品を私はこの夏購入し、家に飾って楽しんでいます↓
(その時のブログはこちら:自宅に新しいアートが届きました)
好きな作家さんの作品を
別の場所で見られるのは嬉しいですね。
とにかくこの「TAGBOAT×百段階段 展」
展示されている現代アートも良かったですが、私的には建築や内装についつい目が行ってしまいました。
「現代アートx古い建築」
一度に二度美味しい
良き週末でした。