スペインが大好き。
学生時代はスペイン語とフラメンコを習うほどスペインが好きでした。
建築やインテリアも、エキゾチックでカラフルなスペインの世界観に惹かれます。
日本にはいくつかスペイン様式で有名な建築があります。
そのうちのひとつ、新宿区河田町にある「小笠原伯爵邸」に先日行ってきました。
1927(昭和2)年に小倉藩主の小笠原長幹伯爵が本邸として建てた洋館で建築家は曾禰達蔵。
明治維新後の日本で本格的に西洋建築を学んだ建築家第一期生です。
小笠原伯爵邸は現在ではスペインレストランになっており、結婚式でも人気の場所。
建物入り口で真っ先に目に入るのが、ガラスとアイアンの庇。
ブドウ棚を模した柄がデザインがされています。
広い館内にはいくつかお部屋があります。
こちらは旧食堂。私が行った時はカップルがここで結婚式の打ち合わせをしていました。
高い壁パネルにクラシックの壁紙は古い洋館に良くある組み合わせですが、
ターコイズブルーの椅子とラグの組み合わせが個性的です。
その隣は応接間。現在は待合室として使われています。
床にはラグがたくさん。
ラグonラグ。
大勢の人が踏んで、いい感じになじんでいます。
その隣がイスラム風の昔の喫煙室。
小笠原伯爵邸の中でもこのお部屋は見所の場所です。
ターコイズブルーの天井、幾何学的な天井装飾、壁の彫装飾、床のタイル…イスラム芸術の影響を感じられますね。
スペインが他のヨーロッパの国々と違って魅力的な理由のひとつが、歴史的にイスラムの影響を受けていることです。
幾何学デザインや鮮やかなモザイクタイルなど、
特にスペイン南部に行くとイスラムの影響を受けたエキゾチックな建築・インテリアを多く見ることができます。
以前スペイン南部セビリアで宿泊したアルフォンソ13世ホテル。イスラムの影響を受けたとても美しい建物でした↓
小笠原伯爵邸にはガーデンウェディングができる大きなお庭に、小さな中庭もあります。
中庭は美しく手入れされ、クリスマスツリーが飾られていました。
廊下の照明もお手洗いも可愛らしいですね。
ランチのための数時間の滞在でしたが、
しばし日本にいることを忘れて、南スペインにでも行ったような気分になれました。
夜の雰囲気も素敵だと思いますが、建築・インテリアを堪能したい方は昼の訪問をぜひお勧めします。