海外の高級インテリア商材を扱うエルクリエーション高田代表より、「山口さん、アレキサンダー・ラモントの例のミラーが日本に届きましたよ」とご連絡をいただき、築地にあるショールームに見に行ってきました。
例のミラーとはこちらです↓

去年9月に始めてこのミラーの存在を知り、日本に入荷するのを待っていました。
なんて美しいミラーでしょう。
このミラーはライ麦の寄せ木細工「ストロー・マルケタリー」という素材で作られています。
聞きなれない名前ですよね。
まずアレキサンダー・ラモントというブランドについてご説明しますね。
アレキサンダー・ラモントは、2000年にイギリスのデザイナーにより創業されたブランドです。
20世紀初頭のArt Deco(アールデコ)室内装飾に使用される素材からインスパイアされて、シャグリーン(エイ皮)・漆・ライ麦といった素材で家具や装飾小物、パネルなどを製作しています。
生産に手間のかかる凝った素材で作られており、限りなくアートピースに近い存在です。
ここの家具や商材は世界の五つ星ホテルや高級物件で使われています。
例えばこちらのデスクはシャグリーン(エイ皮)で作られています↓

シャグリーン(エイ皮)は、日本では刀剣の柄や印籠などに使用され、高級なワサビのおろし金でも使われています。
なんとも言えない不思議な質感と手触り。
家具というよりアートピースのようです。 圧倒的な存在感があります。
アレキサンダー・ラモントの素材へのこだわりについて知るには、ぜひエルクリエーションの以下ページをご覧になってみてください。下の方に「MATERIALS」という欄があり、とても勉強になります。
ailes creationのALEXANDER LAMONTページ
ミラーに話を戻しますが、
このミラーはストローマルケタリーという素材で作られています。
(ラモントのカタログ写真よりお借りしました↓)

ストローマルケタリーはライ麦の寄せ木細工。
中が空洞になったライ麦の茎を縦にカットして切り開き、リボン状になったライ麦を染め、ベースの素材に張り込んで作っています。
下記写真にライ麦が写っています↓

ストローマルケタリーの製品には独特の光沢があるのですが、これはライ麦の自然の光沢です。
始めて見た時はライ麦ってこんなにきれいなんだ!と驚きました。
アレキサンダー・ラモントではストローマルケタリーを使った様々な装飾パネルを作っています。
壁面装飾に使ったり、家具の扉などに使われています。
ライ麦の張りこむ向きによって光の向きが変わり、その光の動きがなんともいない美しさなのです。

それにしてもこのミラーは、…ため息がでる美しさです。
写真で拝見してからずっと「実物を見たい!!」と思っており、こうやって実物と対面できて感動しました。

真鍮が埋め込まれており、細かいところまで贅を尽くしています。
色のグラデーションと自然の光沢が上品ですね。

ちなみにお値段は…100万円を超えます。
世界のトップレベルのインテリア商材は限りなくアートに近い。
しびれます。