いよいよ今日から東京オリンピックが開幕ですね!
我が家にはテレビがないのでリアルタイムでの視聴できませんが、後で動画でハイライトを楽しみたいと思います。
さて今日は東京庭園美術館で2021年6月26日~9月5日まで開催中の「ルネ・ラリック リミックス」についてご紹介します。
東京庭園美術館は私が大好きな建築内装の建物。
1933年に建設されたアール・デコ様式の皇族の邸宅(旧朝香宮邸)なのですが、ここの内装デザインが素晴らしくて、行く度にワクワクする場所。フランス人装飾美術家アンリ・ラパンやガラス工芸家ルネ・ラリックが主要部分の内装デザインに参加し、宮内庁の建築家・権藤要吉が設計した和洋が融合した建築です。


展示はもちろん内装も一石二鳥で楽しめるので、ここで開催される展示会は毎年のように足を運んでいます。
今開催中なのは「ルネ・ラリック リミックス」
19世紀末~20世紀半ば、アールヌーボーからアールデコの時代にかけて活躍した、フランスのジュエリー作家/ガラス工芸家ルネ・ラリックの作品展示会です。
ルネ・ラリックは東京庭園美術館エントランスのガラスレリーフも製作しています。
この女性モチーフは見たことがある方も多いのではないでしょうか↓

大客室のシャンデリアもルネ・ラリック作。
このアールデコのシャンデリアが可愛すぎて…行く度に心奪われます。
100年近く前のデザインなのに、今みても斬新で刺激を受けます↓

開催中の展示会では庭園美術館の各部屋にジュエリーやガラス工芸品が飾られており、かなり見ごたえがあります。
ジュエリーの美しさと超絶技巧にため息…。

ギリシャ・ローマの古典様式の影響を受けたガラス工芸。背後に見える建物の内装とも調和して、ただのホワイトキューブの空間に陳列しているのは違う面白さがあります↓

ガラス工芸は見ていて涼やか。
一人のデザイナーがここまで高度で多彩なデザインを生み出している。その背景には歴史へのリスペクトや時代の社会情勢やトレンドも反映されていて、とても勉強になります。
オリンピックも開幕し新型コロナの感染者数も伸びている状況なので、「ぜひ行ってみてください!」とは言いにくいのですが、もしルネ・ラリックやアールヌーボー、アールデコの装飾芸術にご興味ある方には、とてもおすすめな展示会です!