初めての能へ(能初心者におすすめの本)

11月3日文化の日、いかがお過ごしでしたか?
私は人生初の能鑑賞へ。

銀座にあるGINZA SIX地下3階の観世能楽堂にて。

はじめての能体験


能にはずっと興味があったのですが、敷居が高いと感じて一歩を踏み出せずにいました。

しかし先月初めて歌舞伎を見に行って楽しかったことをきっかけに、能にも挑戦することに。

いざチケットを取ろうと能楽堂を調べてみて、東京の主な能楽堂だけでも8か所もあり、毎月たくさんの公演が行われていることに驚きました!
能楽協会のHPで全国の能楽堂を検索できます

能って意外と身近にある。

普段良く行くGINZA SIXの地下に能楽堂があるなんて…恥ずかしながら私今回調べるまで知らなかったのです。

はじめての能体験
能楽堂の入り口にて。
GINXA SIX地下2階のおしゃれな食品街を抜けると、ワインショップENOTECAがあります。
ワイン片手に談笑している人の間をすり抜けていくと、地下3階の能楽堂に行くエスカレーターがあるという…なんとも不思議な構造。
GINZA SIXの能楽堂のメリットは、休憩時間におしゃれな食品街で休めること。ワインを飲んでもいいし。私はソフトクリームを食べて気分転換しました。




今回見た能は、観世能楽堂にて2021年11月3日開催された武田宗典之会。
演目は
・仕舞『仕舞』『采女』『富士太鼓』
・狂言『佐渡狐』
・能『屋島 弓流 奈須與市語』

能
画像は武田宗典HPよりお借りしました(http://takedamunenori.com/)

能の主演(シテ役)の武田宗典さんは精悍でかっこいい方ですね。海外公演なども積極的にされているそうです。
武田宗典HP

能を観るのに躊躇していた最大の理由が「難しくてテンポが遅くて、私は途中で寝てしまうのではないか」という心配でした。
昔から私は大学の講義も、社会人セミナーもすぐに寝てしまうタイプでした。
家族からも「絶対に寝るから能は無理だろう」と言われていたこともあり、挑戦できずにいました。

今回もどうなのだろうか…正直心配でしたが、杞憂に終わりました。
とは言え合計3時間半の公演の中で、一度も睡魔に襲われなかったかというとそれは嘘です。
途中3回くらいは意識が飛びましたが、心から楽しめたので自分の中では合格点。

初めての能体験、私にとっては新しい世界が開けた感じでした。

鼓(つつみ)と謡(うたい。歌のこと)の不思議なリズムと音と掛け合い。
ゆーくっりと噛みしめるようなテンポで舞いながら、突如激しくなったり。

興奮するような、癒されるような…スピリチュアルな体験というのでしょうか。


なぜ足利義満や豊臣秀吉など時の権力者たちが能を愛したのか、能の魅力は何なのか、まだ完全には理解できてはいませんが、初めての鑑賞で面白いと「感じる」ことができたのは良かったです。


能に興味があるけれど敷居が高くて近づけなかったという方、ぜひ一緒に一歩踏みだしてみませんか。
初めは分からなくても何かを「感じる」で良いのだと思います。

初心者が能を見に行く前におすすめな本

能は劇団四季やブロードウェーのミュージカルなどと違い、全くの知識なしでもその場で見て楽しめる、というものではないので、ある程度事前準備はした方が良いと思います。

私も能を観にいくと決めてから、本を読んだりYoutubeで動画を見て準備をしていきました。
その中から実際に読んでよかったと思う本や動画をご紹介します。

※とりあえず事前準備は簡単に済ませたいという方には、①の本を読んで、⑤の動画を観るのがおすすめです。


①可愛い猫ちゃんの漫画で能のイロハや主要な演目を解説してくれます。超分かりやすい。
「マンガでわかるシリーズ」は新しいことを始める前の必読書。

マンガでわかる能・狂言: あらすじから見どころ、なぜか眠気を誘う理由まで全部わかる!


②初めはタイトルがちょっと…と思ったのですが、読んでみたら分かりやすてスラスラ読めました。
元NHKアナウンサーが書いており文章が明瞭で読みやすい。
kindle unlimitedで無料なのでKindleお持ちの方はぜひ。

教養として学んでおきたい能・狂言 (マイナビ新書)


③代表的な演目40曲の解説がのっています。
どの演目を見に行くか、自分が見に行く演目はどんな内容なのか、確認するために読むと良いと思います。
残念ながら私が今回観た演目「屋島」の解説は載っていませんでしたが、能の演目をざっと知るために事前に読んでいきました。

能の本


④室町時代に能を発展させた世阿弥が書いた本。
役者の心得や人生感がのっています。600年前に書いたとは思えない現代にも通じる内容で芸能人の必読書なんだとか。能に行く前に読む必要はないですが、人生に一度読んでもよいかもしれません。さらっと読めます。

風姿花伝 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)


⑤youtubeの動画です。

30歳の若い能楽師が、大作「道成寺」に挑む姿をNHKが密着取材したドキュメンタリーです。
重圧を背負いながら稽古に励む真剣勝負の姿を観ると、「こちらも真剣に向き合わなければ」と身が引き締まる思いになります。

Youtube にっぽんの芸能 若き能楽師 道成寺に挑む 塩津圭介


コロナ禍が徐々に落ち着き、全国の劇場が公演を再開し始めています。

このブログを読んでくださっている方で「能に興味があるけれど敷居が高くて近づけていない」という方、今がチャンスかもしれません。

私も今回思い切って新しい経験をして本当に良かったと思います。

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インテリアコーディネーター山口恵実
Art & Interior Design, Studio del Sol
外資経営コンサルタントからインテリアデザインの世界へ。
アートやインテリアの楽しさと奥深さに気がついてから人生が変わりました。
コーディネート事例の紹介、アートやインテリアの面白さをブログで紹介。
東京都在住。マンションに夫婦2人暮らし

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