ご新居マンションのリビング壁面に造作するオリジナルデザイン家具。
製作に向けて職人さんと新宿で打ち合わせ。
オリジナルデザインの家具は、オートクチュールで0から作るので、既製品とは違っていろいろ好きなことができます。
・ダイソン掃除機を隠して充電する棚を作ろう
・奥様の身長に合わせて化粧品用の棚を設けよう
・バッグやストールをちょい置きするコーナーをつけよう
…などなど。かゆいところに手が届く、お客様の暮らし合わせた機能をつけることができますし、
空間全体のインテリアのコンセプトやデザインを踏まえて
・ダイニングテーブルの大理石に合わせて壁面タイルはこれにしよう
・マンション内装材に合わせて面材はこれにしよう
・コンセントのデザインはこれだな
デザイン・意匠性も超凝って、細かいところまで全部決めていきます。
空間全体のバランスを考えて、家具を造れるのはインテリアコーディネーターならでは。
とはいえ、私がのこぎりを使って山で木を切り倒して家具を作るのではなく、家具職人歴20年、30年の職人さんが背後で支えてくれています。
お客様のボワッとした理想や思いや課題。
いろんなことをひっくるめてまず私が受け止めて消化して、お客様のためにデザインします。
大きな素材や仕様を決めて指示書に落とし、それをその道20年の職人さんが詳細の図面に落とし込んでくれます。
丁番やラッチはどうするか、この材料なら加工方法はこれだ、小口のおさまりはどうするか…と製作を想定した細かい仕様に落としてくれるのは職人さんです。
さらにその道30年の家具職人さんが実際に材料を加工して家具を作ってくれます。家具は北海道でつくります。
出来上がった家具をパーツにして東京まで搬送して、今後は内装工事や取付専門の職人さんがマンションに安全に取り付けてくれます。
お客様のマンションに家具が納められるまで、いろんな人の力やエネルギーが加わっているのです。
私一人ではものは作れない。
たくさんの方の経験や技が支えてくださっているのです。
一方で、私はお客様にとってベストなものを提案しコーディネートするためにいる存在です。
だから職人さん発案で出してくれたもの…いいなぁと思ってもコストが高すぎてお客様にとって無駄だと思う部分は削減しますし、変える必要があるところはどんどん指摘します。
お客様の思いを一番分かっているのは私なので、私がしっかりせねばならんところはたくさんあります。
そんな私の立場・思いを、一緒に取り組む職人さんはとても良く分かってくださっていて、嫌な顔せず応えてくれます。そしてプライドをもって、それ以上のもので応えてくれます。
「お客様に喜んでもらえるように一緒に良いものを作っていこう!」
経験も知識も豊富、百戦錬磨の職人さんにはいつも支えられています。
同じベクトルを向いて、プライドをかけて、頑張れる仲間がいるのは嬉しい。
何もない0のところから、ものづくりをするのは楽しい。
そしてお客様が喜んでくれるのはやっぱり何より嬉しい。
いろんな思いや情熱が詰まったオーダーメイドの家具、ただいま製作準備中です。