高級輸入ファブリックはクッションやベッドカバーで取り入れる

インテリアを作る際に「ファブリック*」はとても重要です。
(*カーテン、ソファや椅子の張地、クッションの生地などが含まれます)

家具や照明はシンプルでも、大胆な色・柄のファブリックを選べば、個性的なインテリアを作ることが可能です。

写真はロンドンのチェルシーデザインセンターのショールームにて。多種多様な生地が展示されていました↓

東京マンションインテリアコーディネーター山口恵実 欧州視察

インテリアデザイナー/コーディネーターの重要な役割の一つは、空間に合わせて「どんなファブリックを組み合わせていくか?」です。

カーテンひとつとっても、何百種類ものブランドの、何万種類もの生地がありますので、どの生地とどの生地を組み合わせてデザインするか?どのタッセルやトリムをつけるかで、無限大のインテリアを作ることができます。

デザイナーのセンスや個性がでる部分でもありますし、予算と戦わなければならない分野でもあります。

毎回楽しく、そして悩み苦しみながら私もファブリック選びをしています。

進行中の港区マンション、新宿区マンションで使うファブリックを探しに東京にある2軒のショールームに行ってきました。

マナトレーディング@中目黒へ

マナトレーディングは主にヨーロッパのハイエンドな輸入ファブリックと、一部国内生産のファブリックも扱っています。
東京ショールームには膨大な数の生地・サンプルブックがあります。
写真はHPよりお借りしました↓

マナトレーディング東京ショールーム

いつもショールームに行くと、まず中をぐると周って新作や珍しい生地をチェックします。
カーテンやクッションのディスプレイも定期的に変わるため、どのような生地を組み合わせているか?などもチェックして参考にしています。

さてこちらのショールームでは、進行中の物件用のカーテン&レース、ベッドカバー、クッションカバーの候補を探しました。

↓港区マンションの寝室&リビングに
寝室のドレープカーテンとレースカーテンは防炎性能がついている国内在庫生地、クッションは英国OSBORNE&LITTLEの生地を選びました。(写真の白とピンクの生地は別メーカー取り扱い)

OSBORNE&LITTLEはネイビーとゴールドのメタリック糸で織られており、光沢があり綺麗です。
デザインもエキゾチック。存在感のあるクッションができると思います。

今回ショールームでいろいろ見た生地の中で、大ヒットだったのが英Matthew Williamsonのこちらの生地↓
(写真はマナトレーディング HPよりお借りしました)

MATTHEW WILLIAMSON

インドのムガール朝時代の唐草文様“パルメット”がモチーフになっています。
エキゾチックで華やかで個性的。これはお客様が絶対に気に入るはず(私も超気に入った!!)
こちらはソファのクッションにご提案します。
シンプルなソファにこのクッション置いたら…想像しただけで楽しい。
(*後日提案し無事にご採用いただきました)









↓新宿マンション寝室のベッドカバーに
こちらはイギリスの国際的ハイエンドブランドROMOの生地。
柔らかく繊細なテクスチャー感でまさに上質な眠りを誘う寝室にぴったり。
幅330cmの幅広生地なので、継ぎ目をつくらずに一枚のきれいなベッドカバーを作ることができます。

東京マンションのアート&インテリアコーディネート 生地選び

これらの候補を絞るまでに、いくつもの生地サンプルやカタログ帳を見ながら、
「これ綺麗」「この質感最高」「こんな新作が出たのか」「このブランドはこんな特徴があるのね」と見て触れています。
その過程が毎回楽しいですし、何よりも勉強になります。

チェルシーインターナショナルのショールーム@信濃町へ

別日に信濃町にあるチェルシーインターナショナルのショールームへも行ってきました。
マナトレーディングとは異なるヨーロッパのブランドを扱っています。

今回いろいろ拝見して、最も感動したのがイタリア ardecoraの新作です。
1920年代のArt Deco(アールデコ)再解釈をテーマにした生地がありました。
今まさに進行中の物件が「アールデコ」テーマだったので、ぴったり。


下写真の右生地は、ベロア生地に装飾的なリーフパターンが施されています。
メタリックな色彩でまさにアールデコ。
この生地はなんとエルメスのスカーフと同じ工場で製作されているそうです。
大変に高級な生地ですが、ぜひソファクッションにご提案したいと思います。

東京マンションのアート&インテリアコーディネート 生地選び

他にも同じく ardecoraの生地や、イギリスAndrew Martinの生地も選びました。

質の良い生地は、デザインはもちろんテクスチャーが最高です。

東京マンションのアート&インテリアコーディネート 生地選び

今回ご紹介したようなブランドの生地は(もちろん種類にもよりますが)、クッション一つで2万円以上する価格帯です。
それなりに高いですが、カーテンやソファ・椅子の張地に比べると、クッションなら手軽に良い生地を取り入れることができます。

高級生地でカーテンを作ろうとするとすごい金額になります。例えば、上でご紹介した「エルメスのスカーフと同じ工場で製作されている生地」を使ったら、おそらくカーテン1窓分でプリウス新車を買えるほどです。
またマンションの場合は、消防法で定められた防炎規制などの兼ね合いもあり、なかなかヨーロッパの高級生地をカーテンに取り入れることは難しいのですが、クッションやベッドカバーでしたら簡単に取り入れられます。


質の良いクッションを数個置くだけで、空間の雰囲気がガラっと変わります。
ですので毎回私もクッションやベッドカバーの生地には(もちろんカーテンも)、特にこだわって提案しています。

ファブリックは奥が深くて面白い。
まだまだ学びたいことがたくさんあります。
ファブリック大好きです。

インテリアコーディネーター山口恵実
Art & Interior Design, Studio del Sol
外資経営コンサルタントからインテリアデザインの世界へ。日本の住宅は殺風景で無個性なインテリアが多いです。もっと多くの人にインテリアの楽しさを知ってほしい、もっと自分のスタイルに挑戦してほしいと心から思っています。
Blogでは辛口な視点も加えつつ、インテリアのあれこれや事例の解説を行っています。
インテリア、奥が深くて面白いですよ。

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