変わった間取りで理想の寝室を叶えた事例

以前のブログで「日本のマンションは、家具配置が考えられていない変な間取りが多い、そのせいで日本のインテリアのレベルが上がらない」という記事を書きました。(記事:なぜ日本のインテリアはレベルが低いのか?

実際東京都内で様々なマンションを見る中で
「この間取りでどうやって家具を置いたらいいのだろうか?」
「なぜこの位置に窓をつけたのだろうか?」
とマンション設計者やディベロッパーに突っ込みたくなることが良くあります。

家具配置が考えられていない間取りが非常に多いのです。


でも大切なお客様からインテリアのご相談を頂いて
「部屋が変なので、素敵なインテリアを実現するのは無理です」なんて言う訳がありません。

どんな空間でも、できる限りお客様の理想のインテリアに近づけたいとの一心でプランをします。
部屋の欠点を無くすために大幅にリフォームをすることもありますし、大きな工事をせずに工夫で乗り切ることもあります。
意外とその欠点が、発想の転換で思いがけない長所に変わることもあります。

毎回「どうしようか」と頭を悩ませつつ、制約も楽しみながらプランを考えています。


さて今日は制約を逆手にとって、理想のインテリアに近づけた事例をご紹介します。

「なぜここに、こんな窓が!?」突っ込みどころ満載の窓

東京都心の賃貸マンション。
1LDKの寝室には、こんな窓が付いていました↓

寝室Before

上の写真には映っていませんが、右側に大きな窓がついてあり、採光・換気は十分確保できます。
この細長い窓は、どういう意図で何のためにつけたのか、正直良く分かりません。

例えば仕事部屋として使いたい場合、この窓があることにより大きな本棚を置けません。
せっかくリビングから見える壁なのに、大きなアートも飾れません。

またこの細長い窓には一体どんなカーテンをつけたらいいのでしょうか?
ここに普通のカーテンがぶらりとついていたら…見た目的にもおかしいですよね。

この窓の存在が、機能と見た目の両方でインテリアの制約になっていました。

さて今回はこの部屋を寝室として使うため、お客様のダブルベッドを置きました。

案の定、窓の下にベッドの頭がきて、落ち着かない状態です↓

寝室コーディネート実例インテリアコーディネーター山口恵実1

海外のようなおしゃれなインテリアを叶えたいというお客様のご要望でしたが…どうしたらよいのでしょうか。

悩んだ末に考案した方法が「窓をカーテンで覆ってベッドのヘッドボードのように見せる」アイデアです。

窓にはこのようなカーテンレールがついています。これを活用します。
寝室コーディネート実例インテリアコーディネーター山口恵実10

カーテンレールに「フラットカーテン(ヒダのない平らなカーテン)」を付けて、窓を完全に覆います。

遮光生地を選んでいますので、寝ているときに「光が透けてまぶしい」という心配はありません。

上から垂らしたフラットカーテンは、壁とベッドマットレスで挟み込み、動かないようにします↓

寝室コーディネート実例インテリアコーディネーター山口恵実1

左右にアートを飾り、ベッドカバーをかけ、ヘッドボード代わりの大きなクッションを置きました↓

寝室コーディネート実例インテリアコーディネーター山口恵実1


さらにクッションやベッドスローを置き、完成した寝室がこちらです↓
Beforeからは考えられないほどおしゃれな寝室になりました。

マンション寝室コーディネート実例インテリアコーディネーター山口恵実,東京

この写真をご覧になった方から、「ベッドの後ろには壁紙を張ったのですか?」と良く質問されるのですが、これは壁紙ではなくカーテンです。

フラットカーテンで縦のラインを強調することで、お部屋も面積以上の広がりを感じられる、海外のブティックホテルのような寝室になりました。

マンション寝室コーディネート実例インテリアコーディネーター山口恵実,東京

Before↓

寝室Before



今回の窓問題はごく一例ですが、日本のマンションには「インテリアを作るのにどうしたらいいの?」と悩んでしまう空間が非常に多いです。

こういう場合、一般の方が自力で理想とするインテリアを叶えようとするのは難しいケースが多いのではないでしょうか。

特に「海外のようなインテリアを叶えたい」という方には、日本のマンションは相当難しいです。

「これは難しい…無理だ」と思ったら、ぜひプロを頼ってみてください。
きっとご自身では思いつかない素晴らしいアイデアで解決してくれると思います。

インテリアコーディネーター山口恵実
Art & Interior Design, Studio del Sol
外資経営コンサルタントからインテリアデザインの世界へ。日本の住宅は殺風景で無個性なインテリアが多いです。もっと多くの人にインテリアの楽しさを知ってほしい、もっと自分のスタイルに挑戦してほしいと心から思っています。
Blogでは辛口な視点も加えつつ、インテリアのあれこれや事例の解説を行っています。
インテリア、奥が深くて面白いですよ。

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