インテリアの仕事をしていると「既製品ではなく自分仕様にオーダーで作りたい」「手間や金額がかかっても、思いやこだわりがつまった1品を手に入れたい」というご要望をいただくことが多いです。
今日はそんなこだわりを実現した「アートの事例」をご紹介します。
会社のサービス名をオリジナルの書アートで製作した事例です。
会社のサービス名を書アートに
2020年9月の東京千代田区のオフィスリフォーム事例です。会議室を和室にしたいというご要望でした。
Before
グレーのタイルカーペットが敷かれた会議室↓

↓↓
After
畳の小上がりをつくり壁を施工し、スタイリッシュな和室に変身させました。

和室に飾った書アートは、クライアント企業のサービス名である「IX(ナイン)」を題材にしています。
英数字を書アートに昇華させるという面白い試みでした。
この書アートは渋谷区神宮前にあるcarre MOJI(キャレモジ)に依頼して、書家の宮村弦先生に作成いただきました。
当初はすでにある作品から空間に合うものを選んでいたのですが、クライアント企業の社長の「我々のサービス名がこんな風に書になったらかっこいいな。そんなことは可能ですか?」という一言から、オリジナル書アートの検討を開始しました。
キャレモジに相談をしたところ宮村先生も快諾してくださり、「IX(ナイン)」書アートの製作がスタートしました。
製作~納品までの流れ
オーダー書アートの製作~納品までの流れを簡単に説明したいと思います。
①題材とサイズを決める

題材は「IX(ナイン)」、サイズはW1100xH700mmと決めました。
サイズが決まれば見積もりが確定しますので、契約締結して書アート制作を開始します。
↓↓
②サンプル画から1枚選ぶ

2週間程で下絵データが6枚送られてきました。この中からどの方向性にするか1枚選びます。
↓↓
③本番画から1枚選ぶ

さらに約3週間ほどで本番画の候補データが6枚上がってきました。候補を1枚選びます。
↓↓
④額装スタイルを決める

最後に額装スタイルを選びます。同じ作品でも額やマットの色・配置で印象が大きく変わりますので、インテリア全体のバランスを見てどのスタイルにするか決めていきます。
↓↓
⑤納品

リフォーム工事の最終日にアートを現場に届けていただき、内装施工の職人が取り付けしました。
↓↓
⑥完成

空のような壁紙を背景に、書アートが手を広げて空に飛び立っているようです。
クライアント企業のさらなる成長の願いが、この書に込められている気がします。
通常ですと「完成されたアート作品を選んで買う」という行為のみとなりますが、
今回はクライアント企業の皆様とサンプル画を選んだり、本番画を選んだり…製作していく過程を一緒に楽しむことができました。
「自分たちのアートがどんな風に完成するだろう」
そんなワクワクドキドキする気持ちを社員の皆様と共有できたことは素晴らしい体験でしたし、何より完成を喜んでくださったことが嬉しいです。

コロナ禍で家で過ごす時間が長くなり「絵を飾りたい」と思っている方も多いと思います。
自分のこだわりを実現できるオーダー書アート、ぜひご自宅に飾ってみてはいかがでしょうか?
※Studio del Solはアートの相談も承っております。
書アートはもちろん、油絵、アクリル画、ミクストメディアなど幅広い作品から、お客様の好みやインテリアに合う絵をご提案しますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。