前回のブログでご紹介したオフィス会議室を和室にリフォームするプロジェクト。
9日間の内装工事が完了し完成に近づいてきました。
↓↓↓
(After)
少し変わった台形の部屋に小上がりを造作。
斜めの板の間(ウォールナット)と特注サイズの和紙畳(若草色)を敷き詰めています。
左側のパーテーションには防音壁を施工し、壁紙を貼りアートを飾りました。
窓はアルミブラインドから和紙風のプリーツスクリーンに変更し、天井はコストと現状復帰のしやすさを考えて、手を加えずに蛍光灯のみ変更しました。
フォーカルポイント(見せ場)に飾っているアートは、墨象作家 宮村弦先生の作品です。
書アートを扱うCarre MOJI に依頼し、宮村先生にこの空間のために描いていただきまました。
クライアント企業のサービス名「IX(英数字の9)」をモチーフにしています。
7月に「書アートを飾る」と決めた段階で原宿にあるCarre MOJI のギャラリーを訪ね、空間の3Dイメージを送ったり壁紙のサンプルを共有し、どのような空間にどのような絵を飾りたいか、クライアントはどのような企業か…要望を細かく伝えました。
「サービス名をアートにできるか?」というのはクライアント発のアイデアです。
とっても素敵なアイデアでしたので、すぐに採用させていただきました。
宮村先生に下絵を数枚描いていただき、その中から一つの方向性を選び、さらに完成絵もいくつかご提出いただいてその中から最終的にクライアントに決めて頂きました。
空間に合うように額の色・マットの色や配置もデザインしてもらいました。
結果的にぴったりの書画アートが入りました!
世界で一つのアートです。
クライアントにも大変喜んでいただきました。
アートの背景に貼っているのはフランスCASADECOの壁紙です。
輸入壁紙販社のTECIDOが取り扱っています。
空にたなびく雲を描いた襖絵のような壁紙。
(7月にTECIDOのショールームに行き、ぴったりの壁紙を探して見つけたのがコレ↓)
この書画アート+壁紙の組み合わせ、まるで「人が手を広げて空を羽ばたいている姿」にみえませんか?
”雲の合間を駆け抜けて空高く飛ぶ”
和室リフォームをご依頼いただいたクライアント企業のさらなる飛躍の思いを込めました。
綺麗な和室が出来上がりましたが完成まであと一歩。
もう少し手を加えていきます。
まず正面の壁が寂しいですよね。
正面は躯体壁でアートをつけられないため、壁紙を張り替えただけです。ここがやはり寂しい。
あともう少し空間に「古さ」や「深み」が必要です。
和室だけでなくどの空間もそうですが、全部新品で構成されていると、少し物足りない・落ち着かないと私は思ってしまいます。
お客様が使い込んだ家具だったり、家族が受け継いだものだったり、ヴィンテージやアンティークの品だったり…何か古いものがあると空間に深みがでます。
不思議なことに実際そうなんです。
ということで明治~大正期に作られた古い和ダンスを奥の壁に配置する予定です。
さらに照明や花籠、小物類も加えていきます。
シンプルな空間にどれだけ深みを加えられるか?
最後の仕上げ(フィニッシングタッチ)が重要ですね。
完成したら改めてご紹介しますね!