抽象画 vs 具象画 (アート選びで起こる夫婦の意見対立)

Studio del Solではインテリア空間に合わせたアート/絵画のご提案をしています。
これまで様々なお客様にアートを提案し空間に納めてきましたが、「家具提案に比べるとアート提案は難しい」というのが、これまでの所感です。

例えば家具や照明は「デザイン」と「機能」という両方の視点で選びます
(もちろん価格や空間全体のバランス、生産ストーリー等も選定基準に入りますが、大きく2つ挙げるとするならば)

場合によってはデザインを多少犠牲にしても、機能を重視して選ぼうということもありますので、左脳的でロジカルな判断が比較的容易にできます。

一方でアート/絵画に機能はなく、好きか・嫌いかの「感性」と「空間全体のバランス」で選びます。
感性という右脳的な判断が大きく、ロジックではどうしようもできない部分がありこれが結構難しいのです。

抽象画 vs 具象画 どちらが好き?

よく私が経験するのが、ご夫婦や家族でアートの好みが分かれること。
それも抽象画 vs 具象画で意見が大きく分かれることが結構あります。

(ざっくりな定義ですが)
*抽象画…具体的な対象を描きうつしたのではない絵画=何が描かれているのか良く分からない
*具象画…具体的な対象物を具体的に描いた絵画=何が描かれているか分かる

ここで面白いのが、妻は抽象画が好き、夫は具象画が好きというケースが結構あるのです。


妻は抽象画が好き
どんな対象が描かれているのか分からなくても、色や素材感の美しいアートが好き。
なんとなくお花に見えたりして綺麗。特に色彩の配置が綺麗な作品は眺めていて嬉しい気持ちになる。


夫は具象画が好き
何が描かれているかはっきり分かる具象画の方が安心する。例えば街並み・植物・船など。
花なら花をしっかり描いてほしい。よく分からない抽象画は見ていて落ち着かない。

もちろん性別に関係なく、抽象・具象の好みはありますし、人によって分野問わずアートの好みはあります。
私自身もそうです。

でもこの仕事をしていて、妻や娘は抽象画、夫や息子は具象画が好き、
と夫婦や家族の意見が分かれることが多く、そのようなことに遭遇するたびに面白いなぁと思います。


そしてこれも私の経験なのですが、例えば税理士・弁護士・エンジニアなど、ロジカルなお仕事をされていらっしゃる方ほど「具象画が好き」という方が多いように思います。

〇右脳でアートを感じるか
〇左脳でアートを読むか


の違いなのでしょうか。

どちらがいい/悪いは全く無いですし、本当に人それぞれなのですが、そのようなケースが結構あり、とても興味深いです。
もしこのような研究をされているされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ深く教えていただきたいです。



それでは、このような夫婦・家族でアートに関する意見が対立した場合はどうするか?
弊社では以下のような対応をしております。


・抽象画と具象画それぞれの絵画の実物をご覧いただく
⇒実際にご覧いただいたり、家に飾ったりすると「意外と抽象画or具象画も良かった」と発見される場合もあります。
実物をご覧いただき感じていただくことが重要です。


・抽象画と具象画の中間のような作品をご提案する
⇒どんな対象が描かれているかは分かるが、写実過ぎず抽象的な筆使い・色使いで描かれている作品を提案することもあります。今は抽象・具象とはっきり区分けできない絵がたくさんあります。


・部屋毎にテーマを変えて抽象画・具象画を飾る
⇒ダイニングは妻の趣味で、寝室は夫の趣味でと飾る絵のタイプを分けることもあります

などなど。



アートの好みは本当に人それぞれ。
美しさを感じる視点も人それぞれ。

それだけにアート提案は難しい分野ではありますが、暮らしや人生を変える力のある、可能性のある面白い分野だなと思います。

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インテリアコーディネーター山口恵実
Art & Interior Design, Studio del Sol
外資経営コンサルタントからインテリアデザインの世界へ。
アートやインテリアの楽しさと奥深さに気がついてから人生が変わりました。
コーディネート事例の紹介、アートやインテリアの面白さをブログで紹介。
東京都在住。マンションに夫婦2人暮らし

リフォーム・リノベーション、アート&インテリアコーディネートのご相談承ります。
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