私のささやかな趣味のひとつが建築巡りです。
今日は先月行った「鳩山会館」についてご紹介したいと思います。
「鳩山」…と聞いてピンと来たきた方、
そう、あの宇宙人と呼ばれた鳩山由紀夫元首相の生家です。
2009年9月~2010年6月に民主党の鳩山内閣がありましたね。
文京区の音羽(おとわ)にある生家が現在は公開されています。
1924年に完成し、鳩山家が3代に渡って暮らした立派な邸宅です。
場所は目白・江戸川橋近くの小高い丘に位置しています。
早稲田大学から歩いて20分くらい。
(Google Mapをもとに作成)
*
鳩山会館にはインテリアの視点で特筆すべき点が2点あります。
1つ目は鳩モチーフの取り入れ方
2つ目は小川三知のステンドグラス
隠れミッキーならぬ”隠れ鳩”
大きな鳩がお出迎え。バサァーと羽を広げています。
これを見れば「あっ、鳩山さんの家だ」って分かりますよね。
個人的には鹿の頭のオブジェも、鳩にすれば良かったのではという気がします。
館内の至るところに鳩モチーフがあって、”隠れミッキー”ならぬ”隠れ鳩”探しが結構楽しい。
よく見ると鳩が三羽。可愛い♡↓
鳩がこの家のシンボル。
「家紋」のような位置づけでしょうか。
イギリス王室なら『バラ』
日本皇室なら『菊』
徳川家なら『葵』
鳩山家なら…『鳩』でしょ!
という感じです。
家族のシンボルを室内装飾に取り入れるのは素敵なことですよね。
ぐっと家に誇りと愛着が湧きます。
*
小川三知のステンドグラス
このお屋敷はとにかくステンドグラスが見事です。
玄関の上には目の覚める水色のステンドグラス。
古代ギリシア建築の柱と鳩のモチーフ。クラシックな玄関の雰囲気にぴったりでした↓
階段の踊り場には五重塔のステンドグラス
窓から日光が差し込んでステンドグラスが鮮やかに輝いて本当にきれいでした。
雑誌の撮影の背景に良く使われているんだそう。もちろん鳩が飛んでいます。
鳩山会館にはステンドグラスがたくさんありますが、これらは全て小川三知が作成したもの。
小川三知はアメリカでステンドグラスを学び、大正から昭和初期に活躍したステンドグラス作家です。
この邸宅の完成は1924年。
当時個人の住宅でステンドグラスを取り入れられるなんて、ほんのわずかだったのでしょう。
完成当時は相当話題になった邸宅なのだろうと思います。今見ても素敵です。
こんな素敵なお家で生まれ育ったら、どんなに感性が豊かな大人になるのでしょう。
(あ、宇宙人のような政治家になるのですね!笑)
HPによると鳩山会館は20年8月は休館していますが、9月から再開予定です↓
鳩山会館 HP
鳩山会館の近くに、丹下健三が設計した東京カテドラル聖マリア大聖堂やホテル椿山荘もありますので、
鳩山会館を見学して
大聖堂を見て
椿山荘でティータイム
…なんて休日お散歩コースも良いかもしれません。
機会があればぜひ。
ステンドグラスは一見の価値ありです。
**********************
※インテリアデザインのご依頼・お問い合わせ>>
**********************
外資経営コンサルタントからインテリアデザインの世界へ。ブログでは施工事例やインテリアのノウハウについて解説。
日本のマンションは画一的・無個性なものが多いです。もっと多くの家を個性あふれる空間に変えていきたい。 インテリアが素敵になると、暮らしの質が劇的に変わります!
>>プロフィールの詳細はこちら
★Instagram>>