1泊2日で栃木県の那須塩原に行ってきました。
隈研吾氏の建築、アートの宿、美術館やカフェ巡り…
名付けて「アートと建築をめぐる旅~那須塩原編」
私は栃木県出身なので、那須は小さいころから温泉や牧場と何度も訪れているのですが「アートと建築」という視点で巡ったのは初めて。
「こんなに魅力があるとは!」と今更ながら驚きました。
(4/21に桜も満開!)
1泊2日の小旅行ですが、那須塩原の魅力をお伝えしたいと思います!
隈研吾氏の建築「石の美術館」
東京から新幹線で1時間ちょいで那須塩原駅へ。駅でレンタカーを借りました。
始めに「石の美術館」へ。
国立競技場の設計で有名な建築家、隈研吾氏が設計した美術館です。
自然に囲まれた田舎道を抜け、民家が集まった場所にありました。コンパクトな建物で周囲に溶け込んでいるので、通り過ぎるところでしたよ~。*
でも中に入ると…神秘さと壮大さに圧倒されました!
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この地域は昔から「芦野石」という石がたくさん採掘されます。
80年近く前に作られた石の米蔵が放置され荒廃していたために、石材会社の企画で建築家の隈研吾氏に石造の保存・活用のために設計を依頼したもの。
文字通り地元の”石”をたくさん活用した、芸術作品のような空間です。
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石を積み上げたり
石から光が漏れたり
色と表面仕上げが異なる石が飾られていたり
石をたくさん感じられる場所
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石でできた茶室やギャラリーもありました。
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石蔵ギャラリーという大きな空間は、コンサートができるようにグランドピアノが置いてあります。
隈研吾氏が石を使って建築した
過去の建築物の図面や特徴、石のサンプルも展示されており、建築好きな方は特に楽しめる空間だと思います。
隈研吾氏のコメントに書かれていましたが、
この「石の美術館」のプロジェクトは、予算キツキツで大変だっそうです。
資金ははないけど、石工職人(70歳くらい)はどれだけ使っても良い
というクライアントの依頼で、約6年の手間と時間をかけて作られました。
隈研吾氏のコメントに書かれていましたが
”うちの設計事務所に「予算がないからできない」「自分だけ辛いプロジェクト」とボヤいてるダメ所員に「石の美術館ほど大変で制約が多かったプロジェクトはない、おまえらは恵まれているだぞ!」という話をする”んだそうです。
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そんな制約や苦労の結果生まれた、壮大で神秘的な美術館。
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日本の石材建築作品として初めて、2001年にイタリアの「国際石材建築大賞」を受賞しました。
小さな建物ですが、とても印象に残る空間。
不思議と心が洗われた気持ちになりました。
次回は「保養とアートの宿 大黒屋」について書きたいと思います。
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