日本とヨーロッパの照明の違い

1月の欧州出張レポの続き。
今日はドイツの「ケルン国際家具見本市」で見つけた美と個性あふれる照明についてご紹介します!

Studio del Solケルン家具見本市

iphoneで撮影した たくさんの写真をお見せする前に、ちょっと語らせてください(笑)

 

インテリアデザインの仕事をしていて、日本と欧米で質&量が全然違う~!!!と特に痛感するのが照明です。

消費者もメーカーも照明に対する意識が全然違います。

ざっくり言うと
・日本
⇒天井照明で部屋の隅々まで照らす。テーブルランプやフロアランプはほぼ使わない。照明は機能を重視


・欧米
⇒天井照明+間接照明で照らす。テーブルランプやフロアランプを使うのは当たり前。照明はデザイン性を重視

 

アメリカのインテリアショップに行って驚くのはテーブルランプの豊富さ。
日本とは全く比較にならないほどの充実度。フランフランレベルのインテリアショップでもこの充実度↓

アメリカのインテリアショップ情報


日本では多くの家庭がシーリングライト・ダウンライト・スポットライトなど、天井照明のみで照らしていることが多いと思います。
テーブルランプやフロアランプなど間接照明を日常的に使っている人は少数。

どうしても照明=天井から照らすもの。デザインよりも機能性。という意識が強いのです。

これは戦後の高度成長期に「明るいこと=豊かなこと」という視点で一般家庭に蛍光灯が広まっていったから。
家族が一緒に過ごす部屋の中心に蛍光灯をつけて、隅々まで明るく照らす。
少しでも暗い中で勉強や読書をすると目が悪くなる…だから天井照明で十分明るくしたい。

…ということで、
天井照明で煌々と明るく照らす
↓↓↓
天井照明で十分明るいから、間接照明なんていらない

…という文化なのです。

だから2020年の今でも、
国内メーカーが作るテーブルランプやフロアランプのバリエーションはほんのごくわずか。
どのメーカーも似たようなデザインばかり作ってるのです。残念なことに。

*

 

一方欧米では1室多灯が当たり前。
テーブルランプなどの間接照明で部屋のあちこちを照らします。
欧米の映画やドラマを見ると、どんなに貧乏な家庭でも素敵なテーブルランプを部屋のあちこちに置いていることが分かるでしょう。

たくさん間接照明を置くから、個々の照明はそんなに明るくなくてもOK。
それよりもお部屋のアクセントとして、デザインとして照明を楽しもう。

だから欧米ブランドの方が照明のデザインが洗練されているし、
バリエーションも日本とは比較にならないほど豊富なのです。


国内メーカーが「いかに使いやすい調光機能をつけるか」という機能性を磨く一方で、
欧米メーカーは「いかにデザイン性の高い美しい照明を作るか」に力を注いでいます。

まぁよく”あるある”な話です。
SONYとApple的な。

Studio del Solケルン家具見本市

…前置きが長くなりました。

このような照明に対する意識・文化の違いがあるから、ヨーロッパの一流ブランドの照明はまるで芸術品のよう。
日本人の感覚だと「暗くない!?」と思うかもだけれど、つけて美しい眺めて楽しい、五感で楽しめる照明ばかり。

ケルン国際家具見本市で見かけた、そんな美しい照明の数々をご紹介しますね!

 

フランスのPetite Friture。
アイコニックな傘のような照明。
日本でまだ見かけたことはありませんが、ヨーロッパではこの照明をつけているお店を良く見かけます。Studio del Solケルン家具見本市

2年前に行ったベルギー ブリュッセル空港のカフェ。
こちらの照明が採用されていました。
カフェの世界観にぴったり。

ベルギー空港で見つけたおしゃれな照明コーディネート

 

こちらはワイヤーメッシュのペンダントライト。
大きめサイズですが、軽やか雲みたいで日本の住居にも意外と合いそう!と思いました。

Studio del Solケルン家具見本市

ワイヤー素材は動きが自由自在で見た目軽やかで面白いですね。ワイヤーの重なりで光も柔らかくなります。
以前バルセロナのホテルでも、お花の形のワイヤー照明を見かけました↓バルセロナホテル

 

こちらはスペインの照明ブランドAromasのブラケットライト(壁付照明)。
良くホテルで壁についている照明がありますよね。あれがブラケットライトです。

Studio del Solケルン家具見本市

ワイヤーや麦などいろんな素材を組み合わせて作られています。
アイコニックな円形デザイン。

狭いマンションこそ、このようなデザイン性の高いブラケットライトをぜひ上手く取り入れたら良いでしょう。
私も進行中のマンションコーディネート案件で、寝室にブラケット照明を取り入れています。

寝室や廊下のコーナー、ソファ裏などに。

こちらの展示ブースのように円形のライトをベッド上につけても素敵。明るさ確保というよりもデザイン重視ですけれどね↓Studio del Solケルン家具見本市

 

↓こちらの展示ブースは家具も照明も見事でした。
今回の見本市で一番好きなブースだったかも!!
残念ながら日本未入荷のブランドです。ブラケット照明ケルン国際家具見本市

東京インテリアコーディネーター山口恵実 欧州視察

存在そのものを楽しめる、暮らしに彩りを与える照明ですね。

複数垂れる照明は吹き抜けなど天井高が高い場所におすすめです。

ちなみにこういう照明をみてると
ヨーロッパならではの吊り下げ方だなぁ、日本では物理的に無理だな…と思う点があります。

それはガラスの照明をものすごい密度で重なり合わせて吊り下げてること。
これ日本で同じような吊り下げ方をしたら、地震のときにガラスのシェード同士がぶつかり合って、割れたらガラスの雨が降ります。地獄です。
日本で吊り下げる場合は、地震で揺れてもシェード同士がぶつからない長さ・バランスでつけることが重要です。

 

こんな小鳥の照明もありましたよ~!!
ホテルや商業施設向きですね。Studio del Solケルン家具見本市

Studio del Solケルン家具見本市

 

日本に進出している「鳥の照明」で有名なのはオランダmoooiのパーチライトシリーズでしょうか↓ TOYO KITCHEN STYLE取り扱い。

パーチライトテーブル

TOYO KITCHEN STYLE オンラインストアより

 

最後は高級家具ブランドの豪華なシャンデリアをどうぞご覧ください。
シャンデリアといっても現代風なモダンデザイン。

東京インテリアコーディネーター山口恵実 欧州視察
(↑すごいキレイ。でも地震のときに危険なつけ方)

東京インテリアコーディネーター山口恵実 欧州視察

Studio del Solケルン家具見本市

ブラケット照明ケルン国際家具見本市

東京インテリアコーディネーター山口恵実 欧州視察

 

シャンデリアは天井が高いからこそ映える照明ですが、
これらのブースのコーディネートを見ていると、やはり「家具だけじゃない。美しい照明と家具が揃ってこその豊かな空間」を痛感しました。

照明についてもっと学ぼう&挑戦しよう。
改めてそう思った見本市でした。


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山口恵実(インテリアコーディネーター)
外資経営コンサルタントからインテリアデザインの世界へ。ブログでは施工事例やインテリアのノウハウについて解説。
日本のマンションは画一的・無個性なものが多いです。もっと多くの家を個性あふれる空間に変えていきたい。 インテリアが素敵になると、暮らしの質が劇的に変わります!
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